白山社めぐり(162)「白山妙理堂(白山社) (岩手県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山妙理堂(白山社) (岩手県)

白山妙理堂(白山社)
鎮座地岩手県西磐井郡平泉町平泉字鈴沢17
御祭神本尊 白山妙理権現・十一面観音菩薩
祭礼日旧暦9月19日
氏子数30戸
別 当白王院 志羅山浩順

由 緒

当地、平泉は平安時代奥州藤原氏が居を構え、中尊寺や毛越寺などの伽藍を作り京に次ぐ都として栄えた場所であり、三代秀衡が源義経を兄頼朝の追っ手からかくまった地でもある。
平泉駅から県道を中尊寺方面に右に曲がり徒歩5分程、町中のこんもりとした杉林にポツンと社が見える。この社は秀衡の時代には平泉の鎮守社の一つで白山社と山王社が鎮座していたが1570年頃焼失した。二社を合祀し1678年再建。現在の堂宇は1763年建立のもの。明治の神仏判然令により神仏混淆(こんこう)を禁ぜられ、本地仏を本尊とする堂として現在に至る。現在、堂内の宮殿には十一面観音菩薩、白山妙理権現が祀られている。
祭典は、旧四月第二申(さる)の日の山王権現春例祭と旧暦9月19日の白山権現秋例祭の年2回行われている。馬場跡があり往古は流鏑馬や御輿渡御が行われていたという。境内地と周囲の鈴沢の池跡は毛越寺境内附(つけたり)鎮守社跡として国の特別史跡に指定されている。