白山社めぐり(166)「白山社 (富山県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山社 (富山県)

鎮座地富山県氷見市小竹
御祭神白山比咩神
祭典日4月第2土曜日・9月15日
宮 司鈴木瑞麿

由 緒

氷見市の南端に位置する小竹(おだけ)に鎮座する白山社の創始年代は不詳であるが、正徳2年(1712)の「社号帳」には小竹村の産土神として「白山」と社号が記されている。
また文政11年(1828)の「越中国社号帳」には、二上の射水神社の元神主関三河守正峰の持宮として、伊弉諾尊・伊弉冉尊・菊理媛尊の三神を祀る「小竹村鎮座産神 白山社」と記されている。
明治期に記された「神社明細帳」には、祭神名は三神を総称して「白山比咩神」と記載されている。
鎮座地は、射水神社の神体山二上山の北西にあたり、この社が二上山山頂への氷見市側の登拝路口に位置することから二上の射水神社(二上山信仰)との関わりが伺える社である。
また、小竹地内を通り海老坂(高岡市)へ抜ける旧街道「御上使往来」の「海老坂峠」からは、現在も白山連峰を遠望することできることから、この地に白山社が祀られたのであろうと推察できる。