白山社めぐり(179)「天日陰比咩神社 (石川県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

天日陰比咩神社 (石川県)

参道と社殿
鎮座地石川県鹿島郡中能登町二宮子6
御祭神天日陰比咩大神 屋船久久能智命 菊理媛命
例祭日6月15日
氏子数2,000戸
宮 司船木 清史

由 緒

新嘗祭で供されるどぶろく 当社は、第10代崇神天皇の御代に御鎮座の官幣社で、二千有余年の歴史を持つ延喜式内社であります。
建長4年4月(鎌倉時代)に能登國二ノ宮に指定され、広く各地より崇敬されたお社であり、文徳天皇より後円融天皇まで9度にわたって神位を受けています。
往古は、境内に天日陰比咩神社と伊須流伎比古神社の二社が鎮座されていた故に、集落名を二宮と云い、神社名も二宮大明神と呼ばれていました。
また、当社境内に、酒造りの祖神と云われる大三輪の神が祀られ、江戸時代以前より神事用としての「どぶろく」造りが伝承されております。
濁酒は、境内の「みくりや」という建物で醸造され、醸造された濁酒の新酒は、毎年12月5日の新嘗祭(どぶろく祭)に御神前にお供えされ、その後、お下がりとして参拝者にも振舞われます。