
社頭あれこれ(令和5年1月の出来事)
【1月1日〜4日】令和5年跳躍の年に期待膨らませ
令和5年の初詣は、天候に恵まれた良いスタートとなりました。コロナ禍で3回目となりましたが、行動制限もないことにより連日社頭は参拝者で賑わいました。神社では、気を緩めずより徹底して感染対策を行いました。
コロナ禍で始まった分散を目的とした参拝方法の「向春詣(年末)」は、日頃の感謝と新年の家族の幸せを願い、そして新しい年のお札・お守・縁起物などを受けるご参拝の方々も多く、年々初詣の行事の一つとして定着してきました。
初詣三ヶ日の社頭は、正面賽銭箱の長蛇の列や各授与所・おみくじ所の人だかりなどコロナ禍前のような様子で、元に戻りつつあるように感じました。そして参拝者1人ひとりの「思いやりの心」が互いの距離を保ち、静かに参拝することによって皆様が清々しく初詣が出来ることにつながっているように思います。
何かと先が見通せない世の中ではありますが、家族や友人などと共に期待を胸に「世界の平和」「全ての人が幸せに」「受験への決意」などお祈りしていました。
4日以降は国会議員をはじめ官公衙・会社・事業所関係の方々が多く参拝され「日本の平和と繁栄・安寧・生せ いぎょう業繁栄・商売繁盛」を願っていました。
各企業の皆様には、今年も人数を制限しての団体参拝の受け入れにご理解頂き、7日まで前年より1割増の約500社となりました。
各企業の社長(代表)は干支にあやかり「業績アップ・従業員の安全」を強く願い、気持ちを込めてかしわ手を打っていました。
【1月〜3日】新春の行事
1月1日から初詣の賑わいの一つである露天商が3年ぶりに出店し、4日には、北参道駐車場において毎年実施の日赤献血活動、4、5日の2日間に亘り、白山商工会が境内で霊峰白山の伏流水で淹れたご当地コーヒー「白山きりまんじゃろコーヒー」の販売も行われ、少しずつコロナ禍前の初詣風景に戻ってきました。
【1月10日】氏子崇敬者総代会新年総会
1月10日には、氏子崇敬者総代会新年総会を開催し、中村健一総代会会長をはじめ37名が出席され、冒頭に会長より新年のご挨拶を賜りました。
【1月15日】伝統的な左義長 ゴミ問題に危惧
小正月である15日には、伝統的な左義長祭・どんど焼きが厳粛に斎行されました。
当社では、祭典中に古式に倣い「火鑽(き)り轆轤(ろくろ)」にて熾した忌火を北参道駐車場に設置した高さ約10メートルの「どんど」に点火しました。
子供たちが一所懸命に書いた書き初めや古いお札・お守・縁起物などを積み上げた「どんど」が火柱と共に空高く燃え上がり、書の上達、無病息災を祈りました。
近年、石川県内の神社においても焼納できないもの(鏡餅・ダイダイ・写真等)を持参する方が多く危惧しています。
本年地元の新聞に『左義長「ゴミ」苦慮』と大きく取り上げられた事で、当日は「ごみ」の持ち込みが少し減ったような気がしましたが、まだまだ持参される方が多いのが現状です。
日本の風習、伝統行事を後世に残すためにも参拝者1人ひとりの心がけが必要であり、これからも分別の協力を呼びかけていくことで、現代の大きな問題でもある環境保全に取り組むきっかけにもなると考えています。
【1月19日】敬神婦人会新年総会開催
1月19日には、敬神婦人会新年総会が神谷ますみ会長をはじめ31名の会員が集い開催されました。総会後に清興としてオカリナ団体「風花」が懐かしい曲「瀬戸の花嫁」「上を向いて歩こう」をはじめ13曲を披露いただき、楽しいひとときを過ごしました。
なお総会にて当社宮司が、昨年11月29日付の北陸中日新聞「ウクライナの避難所、カイロが救う」の国境なき医師団の活動記事に感銘を受けたお話しをされ、加賀一ノ宮敬神婦人会の皆様へ支援のご協力をお願いしたところ会員の方々より多くの心温まる募金を頂戴し、翌日、国境なき医師団へ送金させて頂きました。
また、本年も社会福祉法人児童養護施設「享誠塾(金沢市)」へ慰問し、丸餅400個を寄贈しました。
【1月20日】白山伏流水で心身を清め
平成21年から続けられている神社主催の大寒みそぎが本年も実施され、今年で15回目となりました。
大寒の1月20日は、3月下旬並みの温かい気温2度の中、神職・一般参加者など計21名の有志が、マスクを身につけ「鳥船行事」を行いました。そして、水温5度の清らかな禊池に入り、白山の水の恵みに感謝しながら1年の無病息災を願い「大祓詞」を奏上しました。
初詣奉献
新年を迎えるにあたり、大神様に神恩感謝のまごころを捧げ、生業繁栄・醸造満足を祈り、多数の菓子・酒・清涼飲料水・醤油・味噌・漬物・海産物などのご奉献を賜りました。
また、初詣の御社頭を飾る提灯は氏子崇敬者各位の御奉納によるものです。
なお、御奉納頂いた食品は、養護施設や介護施設へ贈呈し大変喜んで頂きました。