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トピックス
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豊年講寄稿
(平成26年3月)
命の水
手取川七ヶ用水土地改良区 副理事長 善田 晋作
「霊峰白山」を源とする手取川、その母なる川を流れる水は、加賀平野7400ヘクタール余の農地を潤すとともに、防火・消雪・親水など流域に暮らす我々の生活にも多大な恩恵を与え続けております。
今年も加賀平野に春の農作業の始まる季節となりましたが、近年では地球温暖化等の異常気象もあり台風や豪雨が頻発しております。こうした自然災害に対しましても、霊峰白山のお陰を頂いてこれまで大きな被害も無く、毎年豊かな収穫の秋を迎えることができますことは、白山比咩大神様のご加護によるものと日々感謝いたしているところであります。
さて、平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、津波で破壊された東京電力福島第一原子力発電所から放射性物質が放出する大惨事に至り、一部の地域では計画停電が実施されるなど全国各地で深刻な電力不足に陥りました。
また、東日本大震災以降、国のエネルギー政策のあり方そのものが問われている中、太陽光、風力、小水力等の環境にやさしい再生可能エネルギー普及のための政策を今後も、より一層推進していくこととされております。
その結果、第二発電所の建設に向けた事業に着手し、平成29年度の稼働を目指して鋭意進めて参りたいと考えております。
こうした取り組みは、ひとえに霊峰白山の清き水の恵みと、緑豊かな農地があってのことと感謝いたしますとともに、今年の五穀豊穣をご祈念申し上げる次第であります。