白山社めぐり(117)「多賀社白山社諏訪社雙殿(長野県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

多賀社白山社諏訪社雙殿(長野県)

手前/多賀・白山社合殿、奥/諏訪社
鎮座地長野県松本市出川町9番1号
御祭神多賀社 伊邪那岐命・伊邪那美命
白山社 菊理媛命
諏訪社 建御名方命
例祭日9月10日(宵祭)、11日(例祭)
氏子数600戸
宮 司村上典孝

由 緒

扁額 当社は古来より、信濃国筑摩郡出川町にそれぞれ鎮座していた多賀社・白山社・諏訪社が合祀され現在に至っています。多賀・白山の合殿(二間社流造)の本殿は、寛延4年(1752)現在地に遷座の際に造営された社殿です。
近江・加賀・信濃それぞれの一ノ宮の御分霊がいつの頃からこの地に鎮祭されていたかは定かではありませんが、それ故に遍く御神徳を仰ぎ、氏子のみならず各方面からの参拝者も多く、毎年例祭には数万人の参拝者により大変な賑わいをみせています。
昨年松本市に於いて、当社の南部を震源とし、局地的な直下型地震が発生し、社務所半壊、境内石造物全壊という未曾有の災害に見舞われましたが、本殿・拝殿・神楽殿等の主要建造物は、無傷でありました。まことに神慮に耐えない災害を経て、氏子各位の赤誠により、本年例祭に併せ復興の佳節を迎えることができました。