白山社めぐり(147)「日吉大社(摂社 白山姫神社) (滋賀県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

日吉大社(摂社 白山姫神社) (滋賀県)

本殿
鎮座地滋賀県大津市坂本5-1-1
御祭神白山姫神
例祭日4月14日
氏子数6300戸
宮 司馬渕直樹

※鎮座地〜宮司:日吉大社情報

由 緒

霊峰比叡山の東麓に鎮座する日吉大社は、白山比咩神社と同じく崇神天皇7年の創祀でありますが、当社の白山姫神社は天安2年(858)に比叡山延暦寺の僧、相応和尚の感得によって勧請されたと伝わっています。
以来、当社山王二十一社の中でも最も格が高い上七社の一社として位置づけられ、明治以前の神仏習合の時代には、客人宮(まろうどぐう)と称し、十一面観音が本地仏とされました。
現在でも、相応和尚にご縁が深い比叡山無動寺谷の守護神として、特に回峰行者の方々からも篤くご崇敬されております。
また、本殿の西側には、高さ1メートルほどの「雪丈岩(ゆきたけいわ)」と呼ばれる岩がありますが、天安2年の御遷宮の際に6月にも拘わらずこの岩の丈程に雪が積もり、白山からの御出現を表したそうです。
現在の御社殿は織田信長公の比叡山焼き討ちの後、本殿が慶長3年(1598)、拝殿は慶長6年(1601)に再建されたもので、それぞれ国指定重要文化財です。本殿は三間社流造・檜皮葺の荘厳な社殿であり、多くの方がご神前で感謝と祈りを捧げておられます。