白山社めぐり(155)「白山神社 (岩手県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

白山神社 (岩手県)

社殿
鎮座地岩手県北上市黒岩7地割136番地
御祭神白山姫命
祭礼日春季例祭  4月第1日曜日
秋季例大祭 9月第1日曜日
氏子数200戸
宮 司花海 孝

由 緒

宝亀年中(770年代)に、加賀白山比咩神社より分身した白山妙理権現を祀ったと伝えられ、平安時代後半(11〜12世紀)開創の旧白山寺の鎮守として、鎌倉時代に下向した和賀氏は、白山社を総鎮守としたことが、旧白山寺に残る資料で明らかです。
和賀氏滅亡後、南部氏が寺領五石を寄進し、中興初代快盛氏によって再興された。本殿は、江戸時代前期頃の建立と推測される。栄枯盛衰の時を経て、江戸時代後半は、密宗祈祷所として繁栄されたと伝えられています。
宝物として残る蔵王権現像、本尊十一面観音像、男神像はいづれも12世紀の作と云われ、県指定文化財。阿吽二体の狛犬は、室町時代の作と云われ市指定文化財として、これら北上市立博物館に展示保管されています。
本殿は、柱をつなぐ変則的虹梁や、ヒシの花桐の葉が彫刻されるなど地方色の濃い文様とされ、平成2年県有形文化財に指定されています。
春秋の例祭・元旦には、地元に伝承する権現舞や太神楽、久しく再興された鬼剣舞など郷土芸能が奉納され、近年参拝者も増えつつあります。