白山社めぐり(156)「越中白山宮 (富山県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

越中白山宮 (富山県)

今も残る茅葺屋根の本殿
鎮座地富山県南砺市上梨645
御祭神白山菊理媛命、諏訪大明神、八幡大神
祭礼日春祭 4月26日
秋祭 9月25・26日
氏子数29戸
宮 司利波 肇

由 緒

元正天皇の御宇養老年間(717〜723)泰澄大師により、人形山山頂に勧請され、その後、天治2年(1125)3月、村の市郎右エ門の夢枕に神託を受け、現在の上梨白山宮の地に移り、鎮座しました。
本殿は、文亀2年(1502)に建てられ、様式は一間社流造、県下最古の建造物として、昭和33年5月、国の重要文化財に指定されました。また正面中央の「蟇股」は一木を刻んだ室町時代中期の優れた作品であります。
当地方は山深く、長く平野部と隔絶された秘境であるため、山岳信仰、神仏習合の遺風が温存されました。
神楽舞やこきりこ唄などの古謡も伝承され、今も春秋の二大祭に神前で奉納されています。