白山社めぐり(187)「櫻井神社 (愛知県)」をご紹介いたします。

白山信仰と白山比咩神社

櫻井神社 (愛知県)

社殿
鎮座地愛知県安城市桜井町桜林17番地
御祭神菊理媛神、伊弉諾神、伊弉册神 他七柱
例祭日10月最終日曜日
旧社格県社
宮 司赤堀 敏彦

由 緒

当社は桜井郷の産土神として崇敬され、創建は不詳ですが、三河国神名帳の従五位下櫻井天神が当社とされています。社伝ではさらに遡り、倭姫命が当地を巡幸された折り、井戸を掘られ桜の木を植えられて「桜ノ井」とし、村人がその傍らに小祠を建てたのを創始としています。
旧くは天照皇大神を御祭神としておりましたが、室町時代の末、近隣の川島町の白山神を遷座合祀して白山社と改称し、江戸時代には上条町の白山媛神社、大岡町の白山神社とともに、三河三白山として崇敬されました。
また、家康公が三河一向一揆の際に戦勝を祈願し叶えられたことから徳川家の崇敬が篤く、社領を寄進され、櫻井権現の称号を授けられました。
本殿は室町時代の神社建築の様式をとどめる貴重な建築物として市の文化財に、また参道の松並木は市の天然記念物に指定されています。
例祭には、チャラボコ囃子、チリカラ囃子、屋台の曳揃え、棒の手の奉納など賑やかな祭事が行われます。