白山比咩神社の「【白山登山の豆知識】白山温泉」を掲載しています。

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【白山登山の豆知識】白山温泉

(平成24年7月)

日本人にとって温泉は、欠かすことができないものでしょう。
温泉は1つの娯楽でもあり、温泉やヒノキ風呂や石風呂など様々な種類のお風呂を集めた温泉施設が全国に数千余りあり人気を集めています。
古来より宗教施設と温泉とのつながりは、薬師信仰など仏教に顕著でありますが、白山麓においても温泉は、病気やケガの治癒と観光・娯楽という2つの側面、すなわち「聖」と「俗」の間に存在していました。
江戸時代中期には、墨客(ぼつかく)が白山登山と湯治をあわせて白山温泉に滞在したそうです。
近代になると、白山温泉は水力を利用した自家発電を供え、いちのせ温泉の山田ホテルなどは、夏場、国内から大勢の登山客で賑わいました。
大正15年夏、東久邇宮殿下の白山登山を契機に白山温泉の施設が整備されました。
ところが、昭和9年(1934)7月11日早朝に起こった土石流災害により白山温泉全体は土砂の中に埋まり、宿泊客を含め約30名が犠牲となりました。
白山麓には四季を通じて楽しめる温泉がたくさんあります。温泉で疲れた体を癒すことも、白山登山の良い思い出となるでしょう。

昭和30年頃 白山麓の露天風呂