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コラム「アキアカネについて」
(平成24年9月)
暑かった夏もあっという間に過ぎ、秋が段々と深まるにつれ、稲刈りを終えた水田には無数の赤トンボが飛び回ります。
赤とんぼは日本に約20種類、石川県では10種類ほどが生息し、特に知られているのが「アキアカネ」です。
ここで皆さん、赤とんぼは秋に出現する昆虫だと思っていませんか。
赤とんぼは夏に羽化し、平野部から姿を消してしまいます。
では、夏の間はどこに行っているのでしょうか。
夏に白山に登ったことがある人なら登山道に多数のトンボを見かけたことがあると思います。実はそれがアキアカネです。
この7月・8月の時期は、アキアカネは住みやすい環境を求め、山岳地帯で過ごします。体の色は赤色のイメージで思いがちですが、黄色味を帯びただいだい色をしており、段々と赤く色づいていきます。
このように、涼しい気候を好むアキアカネにとって日本の平野部の夏が暑すぎるため、涼しくなる秋まで、いわば「避暑旅行中」なのであります。
皆さん、秋にかけて白山から下りてくるアキアカネを楽しみに待ちましょう。