- トップページ
- 平成25年のトピックス
- 豊年講寄稿「かけがえのない自然を次世代に」
トピックス
トピックスの詳細
豊年講寄稿
かけがえのない自然を次世代に
野々市農業協同組合 代表理事組合長 西村 信夫
収穫の秋を迎え、毎年の事ながら、白山の恩恵による豊かな水のありがたさが、身にしみる季節となりました。
今年は、春は寒く、夏は猛暑の日が続き、稲の刈り取り時期には台風などと、不安定な天候が続き、農家の方々もたいへんご苦労されたことと思います。
「楽しさがあれば苦労も報われる。」
今年もまた例年通り稲作が出来ることは、大変ありがたいことかもしれません。
霊峰白山からの水の恵みを最大限に頂く手取川扇状地のこの地区、豊かな自然のもと、今後とも次世代に引き継いでゆきたいものです。
平成23年3月11日の東日本大震災とそれに伴う原発事故により、被災地の復旧・復興・除染作業の遅れ、風評被害等今なお日本経済に暗い影を落としています。
その一方、震災以降、全国的に人と人との絆の大切さや地域コミュニティが見直され、改めて共同の意義が再認識される機運も高まっております。
我が国においては、少子高齢化が急速に進展し、行き過ぎた市場原理により、格差社会の進展と地方経済の疲弊に拍車がかかっており、とりわけ、農村社会においては、加速する高齢化と市街化により、集落機能の維持や農地の維持管理が困難になる事態に直面しています。
環境変化のスピードは、想定を遥かに超えるものがあり、とりわけ、これまでの農業生産を支えてきた第一世代のリタイヤが徐々に進む中、営農を如何にして次世代に円滑に継承していくかが、重要な課題となっています。
「JAののいち」は、農業と地域社会に密着した組織としての社会的役割を誠実に果たすため、市民との結びつきを重視し、「地域に根ざした活動」、「食と農を通じた活動の展開」を行いたいと思っています。
「白山さん」の大神様のご加護をいただき、かけがえのない自然を次世代に引き継ぎ、豊かな農地で末永く米作りが出来ますようお祈り申し上げます。