白山比咩神社の「震災復興への思い」を掲載しています。

トピックス

トピックス

トピックスの詳細

震災復興への思い

(平成28年3月)

今年も3月11日がきました。東日本大震災より早5年を迎えますが、先般、福島県神社庁長丹治正博氏よりお手紙を頂戴致しましたのでご紹介申し上げます。

(前文略)
今も福島では、地元新聞の朝刊の一面に原子力災害と復興関連の記事が載らない日はありません。原発では廃炉に向け、毎日7000名の作業員が昼夜交代で苛酷な作業に懸命であたっており、立入りが制限されている区域に取り残された240の神社は、氏子帰還の目途が立たぬまま、いたずらに時が経過し、焦燥と諦観が交錯する日々を送っています。福島県内の、第一原発周辺と飯舘村を除く大半の地域では、震災前と変わらぬ平穏な日常が戻っていますが、原発事故による放射能への風評被害は固定化されつつあることを憂慮しております。事故後より今日に至るまで、世界一とも言える徹底的な食品検査体制が敷かれており、県内外には安全な食品しか流通しておらず、全国の皆さんには是非とも福島産の食品を差別無く購入頂けますことを願ってやまない次第であります。
そうした中、畏くも天皇皇后両陛下におかせられましては、被災地の本県にお心をお寄せ下さり、昨年7月16日には震災4度目となる行幸啓遊ばされ、国安かれ、民安かれと大御心をお示し賜っておりますことは誠に忝けなく感激の極みであります。私どもは被災地にお心をお寄せ頂く両陛下の大御心に沿い奉るとともに、全国から温かいご支援に改めて勇気づけられる幸せを噛み締めながら、将来の福島を担う子どもたちのために、麗しい故郷を取り戻すべく、自助の精神で復興を更に進めねば、との決意を新たに致しております。
(後文略)

福島県神社庁長
白山神社(福島稲荷神社宮司) 丹治正博

時がたつにつれ記憶が薄れて行く中で、被災地の方々は、日々努力を続けておられます。私たちもこの震災、そして各地の自然災害にあわれた方々に思いをよせて、共に助け合う素直な心を養いましょう。

平成25年 神道青年全国協議会による浪江町復興支援活動