北陸鎮護の大社 白山本宮・加賀一ノ宮　白山比咩神社

まつりと休み

石川県の地元紙「北國新聞」朝刊、デスク日誌のコーナーで
記者の坂内義明さんが書かれた「祭りなので休みます」という記事を
ご紹介させて頂きます。

中島支局にいた入社1年目、「お祭」の9月20日は土曜だった。だが、「人出が増えていいですね」と地元の人に話を振ると、たいてい「曜日は関係ない」との答えが返ってきて、少し意外だったのを覚えている。
期日を週末にずらす祭りも少なくない中、お熊甲祭はかたくなに20日開催を守り続けてきた。中島小では今年から、9月20日を休校にするという。祭りは何よりも大事にする能登の人の気風が感じられ、痛快だ。
仕事も学校も休みになる能登の祭りに、日本人の「休み下手」を直すヒントがある、と言ったらおおげさだろうか。時に仕事よりも優先される「何か」がある生き方は、仕事一辺倒よりも彩り豊かになるだろう。
「祭りなので休みます」。そんな言い方がごく自然にまかり通る能登の空気が全国に広まれば、働き方改革の歩みだってぐっと速まるのではないか。中島小の「英断」からそんな夢想が広がった。