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トピックス
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豊年講寄稿
五穀豊穣の秋を迎えて
能美農業協同組合専務理事 和田憲光
「土に立つ者は倒れず」
「土に活きる者は飢えず」
「土を護る者は滅びず」
JA能美の毎年の総代会資料の裏表紙に記している言葉です。
これは農学博士・農本主義者で、東京農業大学の初代学長でもある横井時敬(よこいときよし)の農民の強さを表した言葉です。
また横井は、「稲のことは稲に聞け、農業のことは農民に聞け」という名言も残していますが、残念なことに今は稲にも農民にも、十分には聞いて貰えず、農に携わったことのない人たちの意見で、農政や農村の在り方が左右されていく時代に入ってしまったようです。
米価の下落を防ぎ、米の安定需給のために半世紀近くにわたり政府が実施してきた米の生産調整を、平成30年からは、政府が行わないこととするなど、農業と農業者をめぐる情勢は大きく様変わりしようとしています。
そんな厳しい中にありましても、折しも今年は、白山開山千三百年にあたります。「霊峰白山」から流れ出ずる清流をはじめとして、自然が地域の農業にもたらしてくれる恩恵だけは、いつまでも変わることはありません。
また「霊峰白山」は、幾度となく日本列島に襲いくる台風などの自然災害に、頑として立ちふさがり、私たちの地域を守ってきた偉大でかけがえのない存在でもあります。
その多くの恩恵と白山比咩神社の大神様のご加護のもと、春から秋へと季節は巡り、今まさに「五穀豊穣の秋」を迎えることができました。
そして、それはまた1年を通じて、米だけにとどまらず大麦、大豆、はと麦、丸いも等々数多くの恵みも、私たちJA能美の地域にもたらして頂いております。
この恩恵とご加護に心から感謝すると共に、多くの方々から崇拝される白山比咩神社の豊年講大祭が、未来永劫厳かに受け継がれていくことを願ってやみません。