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白山手取川ジオパークを世界へ 《コラム1》 白山と水
(令和5年5月)
白山信仰における一番の大元は、自然です。この世のあらゆるもの、動物も植物も命あるものはすべて神々から生み出されたと考えられています。そして、すべてのものに神様が宿るという自然信仰につながっているのであります。
そして大切なのが水。
水は、私たちの生命を育み、生きていくためになくてはならないものです。それほど大切な水を、私たちは白山の神様から戴いているのです。
この水に対する感謝と畏敬の念が白山信仰の根源にあります。と同時に、水は災いにもなります。この白山地域に暮らす人々は、昔から自然に畏怖と畏敬の念を持ちながら、山を仰いでは感謝の祈りを捧げ生活してきました。
ご創建以来、変わることのない白山の雄姿と水の力。白山に源を発し、伏流水となって大地を潤す水は、まさに生命の源であり、「命の親神様」として、今日まで人々に讃えられています。
白山の自然と水は、過去から現在、そして未来へ守り続けなければいけないものです。秀麗な白山の姿を見ていると、本当に心が洗われます。
そして、我々人間も自然の一部であることを思い起こさせてくれます。
(記 権祢宜 田中天善)